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2006年06月23日

慰霊の日

慰霊の日
(琉球舞踊などが奉納された追悼式前夜祭=22日夜、沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念堂)

本日6月23日は、沖縄“慰霊の日”です。

ヤマトと違い、この日、沖縄では公式の休日になります。

でも、ヤマトンチュの多くは、今日がどうして「慰霊の日」なのかまったく知らないのでは?

実際、今日の新聞を見ても、ワールドカップ記事がほとんどです。
よっぽどすみずみまで探さないと、沖縄の慰霊の日関連の記事には出会わないのではないのでしょうか?

「慰霊の日」に制定された理由。
それは、6月23日が、日本軍の牛島司令官がおいつめられて自殺し、第32軍・沖縄守備軍の指令官指揮による組織的抵抗が終了した日だと「公式」には記録されているからです。

その後の実態はどうあれ、ヤマトの戦争から一応ウチナーが解放された日、ということになります。
(実際は、沖縄の終戦はヤマトよりも遅く、公式に降伏調印がおこなわれたのは9月7日で、それまでは依然として戦場であり続けました。)


沖縄戦は、1931年の満州事変かっらはじまった十五年戦争末期の日米最大の戦闘でした。
そのため、住民を巻き込んだ戦闘は、悲惨な戦史のなかでも“醜さの極地”として特筆されるほど凄まじいものでした。

この沖縄戦の特徴をまとめると、以下の6点になります。

1.勝ち目のない“捨石作戦”であり、本土防衛・国体(天皇制)護持のための時間かせぎであった。

2.米英軍による無差別攻撃で多くの住民(非戦闘員)が犠牲となった。

3.住民を巻き込んだはげしい地上戦が展開された。

4.疎開などの住民保護対策が不十分なうえ、現地総動員作戦のもとに住民が根こそぎ戦場に動員された。

5.軍人よりも住民の犠牲者の方が多かった。

6.日本兵による住民殺害事件が多発した。
 ・直接手を下した例…スパイ容疑による虐殺。
 ・死に追いやった例…日本軍の命令・指導による「集団死」の強要。 食料強奪・壕追い出しなどが原因となった死亡。


(以上「高等学校 琉球・沖縄史」より)



もう、決して戦争は繰り返さない。繰り返させない。
そんな決意が“慰霊の日”にはあります。


しかし、ヤマトの政府などによって、そんなささやかな願いすら踏みにじられようとしています。

以下、今日の「沖縄タイムス」に掲載された記事から抜粋します。(すべて本日の記事のみです。)


○与那国で降下計画/陸自パラシュート県内初 来月の防災展

 陸上自衛隊第一混成団(那覇市)が七月十六日に与那国町で開催する防災展示会で、第一空挺団(千葉県・習志野駐屯地)によるパラシュート降下を計画していることが二十二日、分かった。
 第一混成団は「広報活動の一環で訓練ではない」と強調しているが、専門家からは「南西諸島有事をにらんだ西方重視の流れでみれば、一種の転地演習のニュアンスを含んだもの」との見方も出ている。
 陸自のパラシュート降下が実施されれば県内で初となる。


○小銃・拳銃使い自衛隊が訓練/鎮魂の朝うるま市で

 【うるま】慰霊の日の二十三日午前、航空自衛隊がうるま市内の陸上自衛隊勝連分屯地内の屋内射撃場で、射撃訓練を実施したことが分かった。
 訓練は午前九時から午後二時までを予定していたが、空自は「配慮を欠いた」として、予定を繰り上げて午前十一時に中断した。
 訓練を行っていたのは、航空自衛隊那覇ヘリコプター空輸隊で、小銃と拳銃による射撃訓練を行った。
 同日午前、周辺にはパンパンという射撃音が響いた。
付近に住む男性は「今日が何の日か分かっているのか」と憤りを隠せなかった。


○牛島中将慰霊に陸自隊員ら参拝/制服姿で「個人の意思」 

 陸上自衛隊第一混成団の藤〓護団長ら約二十五人の自衛官が二十三日早朝、第三二軍司令官の牛島満中将らを祭った糸満市摩文仁の黎明之塔を参拝した。
 三年連続、通算四回目の集団参拝になるが、同団は「個人の意思で参加した」と強調。
 現場では、市民が来年以降の中止を求めた。
 沖縄平和ネットワークの川満昭広事務局長は「制服を着ている以上、私的参拝とは言えない」と批判した。
※(注=〓はへんが「山」でつくりが「竒」)


○パトリオット 嘉手納配備計画施設局が認める

 那覇防衛施設局の佐藤勉局長は二十二日の定例記者懇談会で、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の米軍嘉手納基地への配備について「日米間で検討中と承知している」と述べ、配備計画が検討されていることを正式に認めた。



沖縄では、太平洋戦争終結から61年たっても、市街地でも頻繁に不発弾がでてきます。

まだ、沖縄の戦争は終わっていないのです。。。


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Posted by チバりよ at 19:18│Comments(14)よーかい
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この記事へのコメント
本土からの観光のお客さまを案内して感じる事ですが、ほとんどの方が、沖縄戦のことや、現在ある米軍基地の事等知らない方が多いように思います。
聞く所によると、沖縄のそうした事は、本土の新聞には載らないようですね。
沖縄の声が届かないのは無理もないな~と思いました。
Posted by けいこ at 2006年06月23日 21:28
TVでは、NHKが早朝のニュースで取り上げてはいたけどね。他局では気付かなかったっす。(全局見たわけじゃないけどね。。)

ちゃんと意識してる人じゃないと、やり過ごしちゃうだろうなぁ。。あれじゃ。。
Posted by イナゴ at 2006年06月23日 21:38
>けいこさん

以前、「3月5日、宜野湾で」という記事でも書きましたが、
http://chibariyo.ti-da.net/e706108.html
沖縄の新聞では1面トップの記事であっても、ヤマトの新聞では、ちっちゃな記事にすらならないことが本当に多いんです。

あの、沖国大のヘリ墜落事故ですら、ヤマトではその日だけ社会面の記事になっただけで終わりです。

さらに、3月5日に3万5千人も集まった、辺野古基地建設反対集会にいたっては、大手新聞のほとんどが、まったく記事にすらしませんでした。


これは、ひとつの不当な権力だとよーかいは考えます。
こういったところに、ヤマトの政府のウチナー蔑視や、利用するだけ利用しようとする姿勢が如実に現れます。

そして、「楽園」や「癒し」のイメージだけが消費されて、使えなくなったら即捨てられていくのでしょう…。。。(怒)
Posted by よーかい at 2006年06月24日 03:10
よーかいさん、沖縄戦について詳しい解説をありがとうございます。
実質的な沖縄の終戦が本土より遅かったことは知りませんでした…

そうですね、「もう戦争を繰り返してはいけない」と誓うための慰霊の日ですよね…
それなのに…

いま、上野の「慰霊の日」イベントのレポートを書いています。
よーかいさんの記事もTBさせてくださいね。

それから、7/15オフでお会いできたらいいですね♪
まだ変わる可能性もあるので、またあの記事チェックしてくださいね~^^

来週が沖縄の教員採用試験なんですね!
ちばりよ~ちばりよ~ 成功を祈ってます!
Posted by 亜衣 at 2006年06月24日 03:11
>イナゴっち

カキコどもです♪(^▽^)

よーかい(緊急)調べでは、リベラルなはずの朝日新聞ですら、朝刊の社説と夕刊3面に記事があった他は、まったく記事がなかったです。
読売は、時間が無くて中までは見ることができなかったけれど、すくなくとも1面には一切なし。(おそらく、新聞の性格上、中にもほとんどゼロにちかかっただはず。)

この記事を書くにあたり、
「ちょっとカタすぎる内容かなぁ…」
という懸念がありました。
でも、こういう風に書き込みをしてもらえると、すごく勇気づけられます♪
さんきゅ。

実は、もっとラディカルな内容の記事も考えていたのだけど、さすがに、記事そのものを読んでもらえない内容だとダメだと思い、これでもかなり穏健な内容にしたんですよ~(^_^;)
Posted by よーかい at 2006年06月24日 03:14
>亜衣さん

コメントどうもありがとうです♪(^▽^)

上野でのイベントいかがでしたか?
また後でブログおじゃましに行きますね~。

教員採用、ちばります!
ありがとう♪

7月15日、オフできたらぜひゆたしくです~♪d(^。^)
Posted by よーかい at 2006年06月24日 03:18
「個人の意思」の放恣な拡大解釈に、空恐ろしさを感じます。

そう言う者こそが、「他者の意思」を圧殺しますから。

Tバックお返しします。
Posted by びん at 2006年06月24日 12:03
昨日の12時のニュース
2分くらい放送ありました

今日は61回目の慰霊の日
小泉総理が(うんたらかんたら)。

あら、もうおしまい・・・って感じでした
Posted by なちゅ at 2006年06月24日 13:57
このごろ思うんだけど、「沖縄慰霊の日」の「平和祈念式典」、って、何だかシラケるんだよね。ふだん沖縄をナメきってる大臣サンがやってきて「その日だけ」シンミョーな顔で参拝してさ。普段はシカト攻撃の新聞も、思い出したように記事にして(きっと去年の記事をそのまま載せても誰も気づかないんぢゃないか?いや、ひょっとしたらホントに同じ文章だったりして⋯)。こんな式典をやっちゃうから、やれ「誰かが制服で参拝した」とか「こんな日に射撃演習して」とか目くじら立てるハメになるんじゃないのかナ?
例えば、ほら、「シルバーシート」の存在って思いっきりドッチラケでしょ。あれにそっくり。「そこだけ」「その日だけ」「あとは知らんぷり」⋯。
その点、昨日全国で行われた「歌って踊る」各種イベントはとても沖縄チック。清明祭にお墓の前でどんちゃん騒ぎをし、送り盆にエイサーでスリサーサーする沖縄の人にはピッタリのやり方だね。「命のお祝い」ってわけよ。
昨日、戦没者の御霊は、慰霊祭会場なんかじゃなく、ライブハウスの天井あたりでチムドンドンしてたに違いないさ。
⋯と、いうわけで、オレ昨夜は金曜ライブで三線弾いてカチャーシてました。
グブリーサビタン!
Posted by かり管1号 at 2006年06月24日 15:09
>びんさん

コメント&トラバどうもありがとうです♪(^▽^)

>「個人の意思」の放恣な拡大解釈に、空恐ろしさを感じます。

まったく同感です。

とくに、権力や暴力手段(戦力)を持った者の「個人の意志」の放恣な拡大解釈ほど最悪なものはありませんね。

ヤマトでは、政府の権力者が「個人の意志」を繰り返して、周辺国との関係をどんどん悪化させているのみならず、その権力者の「個人の意志」に従わない者はどんどん住みにくい状況になっているのですから。。。
Posted by よーかい at 2006年06月24日 21:17
>なちゅさん

沖縄のひとびとにとっては重要な日でも、ヤマトの(とくに政府関係の)ひとびとにとっては、下にかり管1号さんが書いているように、「儀式」でしかなくなってしまっていますね。。。(-_-;)

慰霊のためではなく、沖縄県民へのパフォーマンス。
そういった面をNHK(あと、ヤマトの新聞やメディア)での報道からは感じます…。
Posted by よーかい at 2006年06月24日 21:21
>かり管1号さん

昨日は上野でも「慰霊の日コンサート」があって、上にトラバを貼ってくれている亜衣さんのブログによると、かなり良い内容だったようです。

うん。
音楽で「命の祝(ぬちのすーじ)」を毎年続けていくこと、それは形式化・儀式化した「慰霊」よりも、ずっと意味のある慰霊の仕方だと思います(^▽^)


そうそう、「デラシネ・チンドン」の最後に入っている「あまの川」という曲は、ちょっと聴いただけでは明るい曲のようですが、実は、神戸の震災で亡くなったすべての人々に捧げる鎮魂歌なのです。

神戸の焼け跡で生まれた曲で、そして10年以上たってからも、風化されないように、歌い継いでいるところに、ソウル・フラワーなりの「慰霊」を感じました。
Posted by よーかい at 2006年06月24日 21:27
>よーかいさん
「あまの川」、頭の中にへばり付いて、一日中ぐるぐる回ってます。オレにとって、デラシネ・チンドンは、ここ数年間で聴いたアルバムの中で最高のものになりそうです。かなり衝撃的でした。
いいものを紹介してくれてありがとう。
Posted by かり管1号 at 2006年06月26日 11:47
>かり管1号さん

どうもありがとう♪(^▽^)
そこまで言ってもらえると、書いたかいがすごくあります♪

こちらこそ、共感してくれて感謝!です♪
Posted by よーかい at 2006年06月28日 09:05
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