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2006年06月09日

焼け跡に咲く魂の花・5

焼け跡に咲く魂の花・5
(写真はソウル・フラワーwithドーナル・ラリー・バンドの「マージナル・ムーン」。)

繰り返しになっちゃいますが…

最新の「デラシネ・チンドン」、良いですよ♪d(^.^d)


オール沖縄録音、島唄系カヴァーも多数あり!です。

「デラシネ」とはフランス語で根無し草のことですが、この場合「郷失者たち(の)」と訳されています。
またこの言葉は、かつては流浪の革命家のことを指したこともあったそうです。

アルバムの帯には『郷失者(デラシネ)達の解放歌集』と銘打たれています。

内容は、ヤマト・ウチナー・コリアの民謡、壮士演歌、お座敷唄、戦前戦後のはやり唄、オリジナル曲など、これまででもっとも幅広い選曲になっています。

ストトン節なんかはおおらかな「猥歌」ですし、「お富さん」は戦後のはやり歌です。
(あの「死んだはずだよお富さん~♪」が、八重山の「鳩間節」をモデルに作られたことを、よーかいはこのアルバムの解説を読んで初めて知りました。アキサミヨー!)

島唄系では、誠ぐゎの歌詞をヤマトグチにした「くんじゃんジントヨー」に、照屋政雄さんの「チョンチョンキジムナー」。
奄美大島の新民謡「島育ち」に、沖縄音楽へのリスペクトを前面に出したオリジナル「マジムン・ジャンボリー(命の祝い)」というカチャーシー曲もあります。


その中でも、今回のアルバムの核になる曲は、 「竹田の子守唄(元曲)」「竹田こいこい節」です。
よーかい的にもイチオシのキラキラ 超貴重曲キラキラ です!

これは、かつて1stアルバム「アジール・チンドン」とソウル・フラワーwithドーナル・ラリー・バンドの「マージナル・ムーン」に収録された「竹田の子守唄」の二つの元唄ヴァージョンになります。


「竹田の子守唄」は、かつてフォークグループ「赤い鳥」が京都伏見の竹田地区古老から聴き取り、ヒットさせた曲です。
そして、その竹田地区が「被差別部落である」という理由で発禁になった曲でもあります。

ソウル・フラワーは彼らのライブの中で、むしろ積極的にこの曲を唄ってきました。
悲しげな旋律ですが、竹田地区のひとびとにとって、生きる糧になってきた“にんげんのうた”です。

そして、今回の2曲は、実際に竹田地区のひとびととの交流から“発掘”された曲です。

「竹田の子守唄(原曲)」は100年以上前の曲であり、「竹田こいこい節」はそれよりももう一世代若い時代の唄だそうです。

この曲を、竹田地区の女性たち以外で唄ったのは、なんとソウル・フラワーがはじめてなのです!



それにしても、モノノケ・サミットの3枚のアルバムにヴォーカルの中川敬自身が寄稿している「全曲解説」には毎回舌を巻きます。
曲の時代背景、民俗など、数多くの参考文献を使用して、詳細に「語られてこなかった民衆の歴史」が解説されています。
本当に、希有なインテリジェンスだと感服します。

それでも、これだけの活動をしていても、ソウル・フラワー自身は「社会活動家ぶりたいわけでも政治的でありたいわけでもまったくない」と言います。
権力を持つものたちの社会から弾き出されてきた“にんげん”たちのことに目を向けていたら、“自然にそうなってしまっただけ”だというのです。

この姿勢には、よーかいは非常に共感しますし、好感を持ちます。
そうなんですよ。
たとえどんなに理不尽に社会から疎外されようとも、生きている“にんげん”がそこにいるのです。

このことは、立場が変わってもいえます。
どんなに自分が社会から疎外されようと、生きる権利も意地もあるし、“うた”もあります。


そのことは、ひとつの“希望”ではないのでしょうか?
焼け跡に咲く花のように。







……まあ、なんだかんだご託を並べてしまいましたが(汗)、
難しいことは抜きにして、

モノノケたちが発するチンドンの楽しさに、
ゆったりと身をまかせてみてくださいねっ♪(^▽^)


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Posted by チバりよ at 16:01│Comments(9)よーかい
この記事へのコメント
とりあえず、この連載は一応今回が最終回となります(^-^)

「満月の夕」という曲についてのことや、ソウル・フラワー・ユニオン(魂花連)の活動については、また時期をあらためて書くかもしれません。

ゆたしくです~♪d(^.^)
Posted by よーかい at 2006年06月09日 16:09
う、ガマンできねェ。
CDショップに行ってきます。
んでは!
Posted by かり管1号 at 2006年06月09日 18:20
>かり管1号さん

ぜひ感想お待ちしておりますです~♪d(^▽^)

ところで、音楽や芸能で社会を論じていくのって、「カルチュラル・スタディーズ」というひとつの学問領域になっているんですよね。

…ってことは、このブログで民俗学だけでなくカルチュラル・スタディーズもやっていることに?!(笑)
Posted by よーかい at 2006年06月10日 17:28
ところで、いま気づいたのだけれど…

読者登録数がいつのまにか22人もっ!!∑( ̄□ ̄;)

すごっ!

これって明らかに「身内」の数超えていますよね?
いいんですか?ほんとうに??(笑)
Posted by よーかい at 2006年06月10日 17:32
フフフ・・・。
赤旗日曜版の芸能欄でも
「デラシア・チンドン」を紹介してましたよ。

「お富さん」や「三池炭坑節」はぴかぴかのアンティーク家具のような輝きを放ってる。
得意の沖縄・奄美の歌は思わず踊りだしたくなるグループ感でいっぱいだ。

・・・だってさぁー。
この(西)さんって記者、相当重症だよ。
「俺も仲間だ一緒に踊らせてくれぇー!!」って
叫ぶ声が聞こえてきそうだ。

大丈夫かな?
社内で浮いたりしてないでしょうね。
多分沖縄取材を続けてるうちに感染しちまったんだろうね。

お大事に・・・。

     (つのい いちろう)
Posted by 角井 一郎 at 2006年06月12日 11:04
ククク・・・。
日経新聞の春秋子も負けてないよ、
ポークお握りに鬼ボー。
ポーク玉子にチャンプルーと味噌汁。
それにコザの「ヒストリート」。

相当通ってるよ、この春秋子さん。
「ヒストリート」、4月にチョイト覗いたけどこんな洒落た名前が付いているとは知らなかっ
た。

まだまだ書いてある。
Aサインバーにオレンジレンジ。
ライブハウスなどを備えた音楽施設も建設中。

ホッホー。
とうとう中の町ミュージックタウン構想も実際に動き出したようだね。
これはコザにタップリ浸れそうだ。

「間もなく6月23日が巡ってくる」か。
流石、春秋子さん、落しどころはシッカリ抑えてるね。

話は違うけど・・・。
金曜日の新良幸人の「ゐきがどぅし」(三茶)に行かれる方おられます?
私も久しぶりにお江戸に馳せ参じます。

     (つのい いちろう)
Posted by 角井 一郎 at 2006年06月12日 11:30
そうか、あれがそうだったんだね。
空港通りの入口でドデカイ工事をやってた。
ふーん、それが再開発ビル「コザ・ミュージックタウン」だったんだ。

沖縄市のHPを覗いて見る。
地下一階地上9階のビッグなビルだね。
4階より上は住宅みたいだね。

一階に吹き抜けの音楽広場、駐車場も広く取ってあるね。
二階の商業エリアにはライブハウスの入店スペースもあるね。
三階の公益エリアには①多目的スペース・ステージ②音楽スタジオ③プロジェクトルーム④交流スペースがあって音楽活動のセンター的な役割りを担えそうだ。

只、一つ心配なのは、こんなピカピカな場所でコザイキガ連中が落ち着いて音楽活動が出来るのかな?ちゅーことです。
地階の窓の無い煙草の煙もうもうの処に慣れ親しんだ彼らは大丈夫なんだろうか?

でも、若い連中は、そんなこと関係ないか!

     (つのい いちろう)
Posted by 角井 一郎 at 2006年06月12日 12:42
>つのいさん

うおぉっっ?!
暴走機関車状態ですな。。。

記事の部分から連想式にどんどんスピードアップしちゃっているので、追いつけませーーん(T_T)

ごめんちゃい。。。


あ、そうそう、つのいさんもよかったらこのアルバムをぜひ聴いてみてくださいよ♪
あながち、この記者さんの発言、外れたものではないですよんd(^。^)
Posted by よーかい at 2006年06月12日 16:16
昨日、那覇の桜坂劇場に行ったのですが、デラシネ・チンドンの那覇でのツアー会場は桜坂劇場だったのですね!

しかも、
スペシャル・ゲストに、
大城美佐子さんとの競演です…!!!

すげぇ…!∑( ̄□ ̄;)



さらに、ソウル・フラワーが多彩なゲストを集めてセッションを行う
「つづら折りの宴」
も、8月に桜坂劇場であるんですね。。。

なんかもう、彼らは沖縄でのアーティストって感じです(笑)。



それにしても、観たいよう…(T▽T)
Posted by よーかい at 2006年07月24日 11:45
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