メンバー紹介
チバりよ
チバりよ
もたっち。(旧・mota)(もたちぶろぐ)/にしやん(にしやんのHP)/よーかい(沖縄で小学校の先生になる!)/よしぴ~♪(在石垣市)/こあき/しっぽ♪(ぽログ)/なんぷう1502(成田美ら海会)/おきみちゃん(在千葉市)/♪なちゅ♪(なわとび) 
アクセスカウンタ
QRコード
QRCODE
オーナーへメッセージ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 34人

2006年03月07日

3月5日、宜野湾で。

3月5日、宜野湾で。
3万5千人が消失したリアルなミステリ…!?

跡形もなく。。。

何の話かを説明する前に、ちょっと個人的な見聞を書かせてくださいね。

先月半ば、やんばる方面に行ってきました。
やんばるの森は、ヤンバルクイナやヤンバルテナガコガネをはじめ、世界でも貴重な絶滅寸前の種が生息している環境です。

けれど、そういった「野生生物保護」の観点とはまったく関係ない理由で、やんばるの森のほとんどの場所へウチナンチューも入れないことは皆さんはご存知でしょうか?


これまでよーかいは、沖縄の米軍基地や施設のみが軍用地だと思っていました。
それだけでも、日本国の全部の米軍基地や施設の約75%を占める面積です。
沖縄県自体は、日本の面積の約1%ほどの面積しかないというのに。

でも、それはおっそろしく無知な認識だったんです。

実際は、現在基地や施設が建築されていない場所やフェンスのない場所も、米軍所有になっている場所がたくさんあるのです。
たとえば、広大なやんばるの森林地帯。
カーナビで見るとほとんど米軍所有地でした。
「何もない」山野でも、あちこちに「米軍海兵隊所有 立入禁止」の立て札が草ぼうぼうの中に立っています。
3月5日、宜野湾で。
もちろん、もともとは沖縄のひとたちのものだった場所を、米軍が強制的に接収したものです。
なんでもベトナム戦争中は、ジャングルの「実戦」を想定した演習が行われていたようです。


名護市に入ると、T字路にたくさんの看板と色鮮やかな旗が見えました。
3月5日、宜野湾で。
遠目に見ると小旗の集まりだけれど、近づいてみると、それぞれにメッセージが書いてあります。
3月5日、宜野湾で。
名護市の東海岸、辺野古岬周辺には米軍の「キャンプ・シュワブ」があります。
同時に、絶滅が心配されているジュゴンの数少ない生息地でもあります。
そして、いま、普天間基地の移設問題で揺れています。

普天間基地を沖縄県内に移設することには沖縄のほとんどの人が反対であるという調査結果はすでにでています。
それでも、日本政府は補助金という「飴」をちらつかせながら、辺野古への移設を強行しようとしています。


ここではじめの命題にもどりましょうね
3月5日、普天間基地の名護市キャンプ・シュワブ沿岸移設への反対集会「沖縄県民総決起大会」が開かれました。

冒頭の写真はこの集会のポスターですが、やんばるの奥集落にあったものです。
沖縄北部ではこのポスターはあちこちで見かけましたが、南部ではほとんど見かけませんでした。
やはり、同じ県内でも問題が「切実に身近かどうか」が温度差になっているように見えました。

場所は宜野湾市の海浜公園。
那覇からはちょっと離れていますし、わざわざ車やバスを使わなければ行かれない場所です。
また、名護市からはだいぶ南になり、高速を使っても1時間以上はかかる場所です。
もちろん、場所柄、観光客ややじうまはほとんど参加できなかったことでしょう。

そこに、3万5千人が集まりました。
これは、95年の米兵による少女暴行事件への抗議集会に次ぐ規模の人数です。

もちろん、沖縄県内では翌日のトップニュースです。


しかし、ヤマトの新聞では、ほとんど扱われませんでした。
よーかいは試みに、日経、読売、朝日、毎日の大手4紙を比較してみました。
写真付きで記事になったのは毎日新聞だけでした。(社会面)
モノクロ写真でしたが。

朝日新聞は社会面にあまり大きくない記事で載せていました。
読売新聞は(やはりというべきか)、一切記事はありませんでした。
念のため夕刊も見てみましたが、やはりどこにもありませんでした。
日本経済新聞は、わざわざ1面を割いて「沖縄ビジネス特集」をしていたのに、この記事については一言もありませんでした。


人間は、コミュニケーションの生き物です。
「しかと」が悪質ないじめの手段になるように、「村八分」がかつて死罪に匹敵する私刑だったように、つながりを断たれては生きていけません。
少なくとも、存在が「なかったこと」にされることは“暴力”なのです。

沖国大への米軍ヘリ墜落の時にも、ヤマトの新聞はウチナーの声を黙殺しました。
そして、いまも、3万5千人ものひとたちが声をあげたのに、「なかったこと」にされようとしています。

あの小旗のように、3万5千それぞれの“思い”がそこにあるというのに。


「青い海」「癒しの島」。
それは一面では事実だけど、角度を変えれば違うものです。

沖縄は、ヤマトの植民地ですか?
まだこれ以上暴力を加えますか?




そうそう、やんばるからの帰り道、金武のキャンプ・ハンセン近くの高速道路に、大きな看板がありました。
グリーンベレー(米国陸軍特殊部隊)訓練中

 流れ弾に注意! 」

……これがアメリカンジョークというものですか?(違)(-_-;)


同じカテゴリー(よーかい)の記事
豚も笑う。
豚も笑う。(2008-02-07 22:28)

赤鬼がやってきた!
赤鬼がやってきた!(2007-12-18 17:01)


Posted by チバりよ at 15:18│Comments(9)よーかい
この記事へのコメント
全く同感です。

安倍官房長官に「沖縄の声をどこからの声と思ってるのでしょうか?」と言ってやりたい。

日曜日、三万五千人の沖縄の人たちが声をからして訴えたのに、昨日の長官の発言は「地元との調整がつかなくても政府間の交渉は進める」という聞く耳持たずちゅー姿勢です。

植民地の民の言葉なんかは聞く必要がないと言わんばかりです。大切に育てられた穢れを知らぬ何代目かのお坊ちゃん政治家の発言です。もしかするとこれは一般的な大和人の常識と捉えられてしまう可能性が多いにあります。

これはよっぽど腰を据えてかからないと大和人は大きな間違いを犯しかねない状況に置かれていると再認識する必要があると思った次第です。

こんな思いで今朝JUMONさんのHPにも書かせていただきました。

   (つのい いちろう)
Posted by 角井 一郎 at 2006年03月07日 18:28
なんだかアッタマきちゃったナ。
せめてWeb版では?と思って調べてみると…。
赤旗・日刊県民福井・中国新聞・北海道新聞・四国新聞・岩手日報・神戸新聞・秋田魁新報・大分合同新聞・山陰中央新報・新潟日報・静岡新聞・愛媛新聞・東奥日報・山陽新聞などが記事にしていました。
駄菓子菓子(あ…ここで使うべきぢゃないナ)!!
最初の2社を除いて、あとは全部見出しから本文まで同じ文章。
「記事の使い回し」だった!!
こんなことってある?バカにしてない?
以下に記事の全文を載せます。
『3万5000人が沿岸案に反対
 在日米軍再編で日米が合意した米軍普天間飛行場のキャンプ・シュワブ沿岸部移設(沿岸案)に反対する「沖縄県民総決起大会」が5日、約3万5000人(主催者発表)を集め同県宜野湾市の海浜公園で開かれた。
 参加者は、沿岸案で合意した政府を「県民の頭越し」と批判し、3月中に取りまとめを目指す米軍再編の最終報告に沖縄の意思を反映させるよう決議した。
 米軍再編をめぐる集会では全国最大。沖縄では米兵の女子小学生暴行事件に抗議し8万5000人が集まった1995年の県民大会以来の規模となった。』
以上です。
一字一句違わずこの文章でした。
外国の戦争記事じゃないんだからさぁ。
思わず記事末尾に『共同通信・AP』とか書いてないか探しちゃったよ。
沖縄は外国扱いということですなぁ(こういう時だけね)。
Posted by かり管1号 at 2006年03月07日 18:28
内地の新聞の姿勢は、例えが悪いけど
『臭いものには蓋』的な感じがします。
(注!沖縄が臭いわけじゃないから!)

でもこれ、日本人の悪い国民性ですよね。
なかったことにする・見なかったことにする・・

そうしないと島国ではうまくやっていけない諸般の事情もあるかもしれないけど
戦争に関することは黙殺したら絶対ダメですよ。絶対ね。
Posted by 南島中毒 at 2006年03月07日 22:41
政治的なことって、自分自身できれば避けて通れるものなら通りたいですし、文章に書くとちょっとぐったり疲れたりもします。
でも、読んでくれるひとがいたり、書き込みをしてくれたりすることで、すごく力づけられますし、救われる感じです。

ありがとうです(^▽^)

>つのいさん

この10年間以上にわたって、様々な悪法の制定や軍拡で、ヤマトは再び「まちがい」を繰り返す可能性が高くなってしまっている気がします。
メディアの論調も、権力側への志向がつよくなってしまっていますね。

こうした中、なるべく自分自身の眼で確かめ、現場の声を聞くことからはじめるしかないのかなぁ…と漠然と考えています。


>かり管1号さん

すごい!いろいろ調べられましたね~!!

地方紙の場合、トップニュース以外の小さな記事は、すべて時事通信社から一括配信なので、同じ記事になってしまうんです。
外国のニュースが使い回しなのも、海外のニュースは共同通信社が一括配信しているからなんですよ。

でも、めったに動かないウチナンチューがこれだけ動いたということは、本当ならもの凄いニュースになってしかるべきだと思うんです。
実際、どこかの国で数百人規模の「反日デモ」が起きてもニュースにするのに、この“選択性”はなんなのだろうと思います。
結局、ゆるやかな言論統制下がいまのヤマトなんですよね。
それはすごく残念なことなのだけど。。。


>南中さん

本当に同感です。
戦争に関することは絶対に黙殺したらダメです。

沖縄好きの楽しみはさまざまあって良いと思うのですが、戦争に関することは単に「沖縄が好きかどうか」を越えて、“にんげんの問題”なんだと思っています。

それに、自分自身沖縄のことは、良さも悪さも含めて全部眼をそらさずに見ようと思っています。
惚れてしまった弱みですかね(笑)。
Posted by よーかい at 2006年03月08日 00:44
小説でも、記事でも「何を書くか」と同じくらい「何を書かないか」が大きな意味を持つ、って誰かが言ってました。
よーかいさんのいうとおり「シカトパワー」は、時に大きな暴力になり得るんですね。
さて、総決起大会の様子を動画で見られるサイトです。
http://news.tbs.co.jp/20060305/headline/tbs_headline3239588.html
Posted by かり管1号 at 2006年03月08日 11:06
>かり管1号さん

動画、どうもありがとうございました(^▽^)
すごい迫力ですね~。

もともと主催者は3万人を目標にしていたそうですが、それを上回っての3万5千人の“本気”がそこにある様子が窺われます。

自分自身、こういった本格的な集会やデモに参加したことはありませんが、もっとライトな感じの「ピースウォーク」には何回か参加したことがあります。
医者や看護婦の格好をした「コスプレウォーク」(病院勤務の友人に白衣をパクってきてもらって、小児科医の格好を…笑)とか、政治家になる前の喜納納吉とエイサー隊を先頭にした東京ウォーキングとか。
そのときに感じたのですが、ヤマトはかなり怖い国です。
なにせ、沿道や歩道橋には公安が何人も見張っていて、さらに全員の顔写真をバシャバシャ撮っているんですよ…(^_^;)
もう、完全に「国家犯罪予備軍」って感じの扱いでした。。。

ちょっと話がとびますが、アイヌに対して、ヤマトは1997年まで「旧土人保護法」なんていう法律まであったんです。(「土人」なんて!)
そのくらい、マイノリティには不寛容な土台があり、政治家が「単一民族発言」をしてしまうくらい、「シカトパワー」の暴力ってものすごいんですよね。。。

「マイノリティ」の側に立ってみて、はじめて見えてくる「この国のかたち」もあります。



ところで、実は辺野古で座り込みをしている人への突撃インタビューや、キャンプ・シュワブに隣接した通称「アップル・タウン」の見聞録などのネタもあるのですが、どうまとめてよいものか、どう書くべきなのか書くべきでないのか、ちょっといま逡巡しているところです…。
Posted by よーかい at 2006年03月09日 01:19
吉野外務省元アメリカ局長は沖縄返還協定の密約問題(沖縄密約問題)の真相を語り始めましたね。政府は全面否定していますが、どうも不明瞭なお金がアメリカに支払われてたみたい。算定基礎を明らかにしない一括交渉方式に問題があるとゆう指摘もあります。アメリカ側は各論の細かい議論にならずに有利と判断しているようだが、これが不明瞭な支出と密約の温床になっている。今回の在日米軍再編交渉でも沖縄の海兵隊がグアムに移転する費用をグロスで約7千億円をアメリカは要求しているそうです。政府は今回も前例踏襲して密約の手法を使って支払うつもりなんでしょうか。

    (つのい いちろう)
Posted by 角井 一郎 at 2006年03月09日 12:12
その看板、私も県民大会行った時に目にしました。
あまりにもあっけらかんと当然のようにあるので、
ハァ?って思いましたよ。
これが沖縄では普通のことなのか?って。

シカトはいじめ、暴力。
すごくよくわかる喩えでした…
Posted by 亜衣 at 2006年06月08日 23:44
>亜衣さん

コメントどうもありがとうです♪(^▽^)

ホント、沖縄では見落としようもないほど、そこにある現実が、ヤマトにはまったく伝えられていないんですよね。。。

これは、沖縄にかぎらず、アジアで日本がやってきていることで都合が悪いことがあっても、伝えられないという状況にもなっています。

たとえば、インドネシアでは日本のODAが武器購入に使用され、それによって東ティモールのひとなどが政府によって大勢殺されたこと。
カンボジアのPKOは大失敗で、残ったのは市場経済の急激な導入によるインフレと経済苦とエイズのみ(PKOがくるまで、カンボジアにエイズ患者はいませんでした。)だという現実だとか。
他にも、たくさん伝えられていない吐き気がするような日本の「現実」があるのですが、それは報道のシャットアウトと、現地に多額のODAや円借款という「アメ」を配ることで批判を封じるという手法がとられています。

沖縄も、同じ手法が使用されているんですよね。

その根底には、「日本」という国民国家の中心にいると自負するひとたちのアジアや沖縄に対する蔑視と、権力の傲慢があるのだと思います。

「傲慢さ」に対して、断固「それは違う!」と言い続ける根気と勇気が必要なんでしょうね。
同時に、世論の趨勢に巻き込まれない技術も必要になってくるのかなぁ。。。
Posted by よーかい at 2006年06月09日 09:50
※会員のみコメントを受け付けております、ログインが必要です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。