2005年11月10日
貝にも意地がある
右下の隅っこに比較のために置いた500円玉が米粒のようです。
折り畳んだ携帯電話よりも大きいです。
重さはだいたい500グラムくらいあるでしょうか?
この貝、最大ではこの倍くらいにまで成長します。
これだけ大きいと、「潮干狩り」というよりも「芋掘り」に近い感覚です。
ヒントを一つ。
西表島のマングローブ林に住んでいます。
完全な海水ではなく、川の水も混じる区域の泥の中が生息域です。
え、まだわかりませんか?
仕方ないなぁ、とっておきのヒントを。
お味噌汁の具でよく見かけます。
さあ、どうだ?
え?ハマグリ?
違いますって。
アサリも不正解。いくら黒いからって、カラスガイでもないですよ。
実はこの貝、「シジミ」なんです。
正確には「リュウキュウヒルギシジミ」といいます。
ギネスブック認定の、世界最大のシジミです。
「内ハマグリの外シジミ」(「内弁慶」と同義。)ということわざはもう言わせないぞ、という気概さえ感じます。
「Hey!見聞が狭く知識の浅い者が大きな問題を議論すること、到底できないことなんかを指して、『貝を以て海を測る』っていうらしいじゃないか。Yo!ところで、海を測るどころかシジミの大きさも測れないなんて何事だい?What's up?」
気づいたら、フルースタイル気取りでシジミが挑発をはじめました。
なんだか図に乗った野郎です。
「Hey!昔の中国の奴らは『蛤能く気を吐いて楼台をなす』なんて、蜃気楼を作っているのはハマグリだと思っていたようだけど、あれ本当は俺なんだぜ。Yo!」
ああ、もう大言壮語、妄言もいいところです…。
完全につけあがっているようなので、料理して黙らせてしまいましょう。
このシジミも、もちろん食べられます。
バター炒めにしてもおいしいですし、お醤油とお酒を少し垂らして焼いてもいけます。
よーかいは昨年の大晦日に西表島のカンピラ荘で夕食後にゆんたくしていたら、宿のご主人が持ってきてくださり、ありつくことができましたv(^ー^)
殻が大きい割に、身は小さめです。
実はこれ、シジミの生きる知恵が隠されているんです。
シジミの生息域は、潮の干満の影響を受けます。
潮が満ちているときには、シジミはゆっくりですが、移動もできます。
しかし、一度潮が引いてしまうと移動はできません。
そうなると、これだけ大きな体だと潮が引く前に動けず、干からびてしまうこともありそうです。
そこで、干からびないために、つねに殻の中に水を貯めているのです。
いわば、ダイバーのエアタンクの役割です。
しかし、よくできたもので、上にはさらに上がいます。
それは、ノコギリガザミというカニです。
ノコギリガザミは、シジミを見つけると、自分の巣穴のそばに運び、いくつも立てかけます。
もちろん、シジミは生きているけれど動けません。
ノコギリガザミはお腹がすくと、大きなハサミを器用に缶切りのようにつかってシジミをこじ開けます。
そう、ノコギリガザミにとって、シジミは野生の缶詰、いわば「非常食」なのです!
ちなみに、ノコギリガザミは西表島の高級食材です。
ゆでると良い出汁がとれますし、身もとてもおいしいカニです♪(^┐^)ジュルリ
こうしてみると、ちょっと間抜けな一面もありますが、ともかくそれでもリュウキュウヒルギシジミは「世界最大のシジミ」として西表島にいまも君臨しています。
「Hey,Yo!」
ん?
「Yo!そこのよーかい!」
なんだよ?
「お前、自分の限界、周りの意見や自分の思いこみで決めていないかい?」
……。
「どうせ自分は小さなヤツだ…ってさ」
シジミに言われたかないよ。
「Yo!シジミだって、こんなに大きくなるんda。自分の限界なんて周りに決めさせるな。ましてや自分で勝手に決めるなYo!」
………。
はっ、夢か……。
パソコンのキーボードの横には、リュウキュウヒルギシジミの貝殻。
奴はそのからだ全身全霊で叫んでいたな。
生意気つか、エセヒップホッパー口調がうざかったけど。
おう、シジミくらいの反骨、持ってやろうじゃないの。
折り畳んだ携帯電話よりも大きいです。
重さはだいたい500グラムくらいあるでしょうか?
この貝、最大ではこの倍くらいにまで成長します。
これだけ大きいと、「潮干狩り」というよりも「芋掘り」に近い感覚です。
ヒントを一つ。
西表島のマングローブ林に住んでいます。
完全な海水ではなく、川の水も混じる区域の泥の中が生息域です。
え、まだわかりませんか?
仕方ないなぁ、とっておきのヒントを。
お味噌汁の具でよく見かけます。
さあ、どうだ?
え?ハマグリ?
違いますって。
アサリも不正解。いくら黒いからって、カラスガイでもないですよ。
実はこの貝、「シジミ」なんです。
正確には「リュウキュウヒルギシジミ」といいます。
ギネスブック認定の、世界最大のシジミです。
「内ハマグリの外シジミ」(「内弁慶」と同義。)ということわざはもう言わせないぞ、という気概さえ感じます。
「Hey!見聞が狭く知識の浅い者が大きな問題を議論すること、到底できないことなんかを指して、『貝を以て海を測る』っていうらしいじゃないか。Yo!ところで、海を測るどころかシジミの大きさも測れないなんて何事だい?What's up?」
気づいたら、フルースタイル気取りでシジミが挑発をはじめました。
なんだか図に乗った野郎です。
「Hey!昔の中国の奴らは『蛤能く気を吐いて楼台をなす』なんて、蜃気楼を作っているのはハマグリだと思っていたようだけど、あれ本当は俺なんだぜ。Yo!」
ああ、もう大言壮語、妄言もいいところです…。
完全につけあがっているようなので、料理して黙らせてしまいましょう。
このシジミも、もちろん食べられます。
バター炒めにしてもおいしいですし、お醤油とお酒を少し垂らして焼いてもいけます。
よーかいは昨年の大晦日に西表島のカンピラ荘で夕食後にゆんたくしていたら、宿のご主人が持ってきてくださり、ありつくことができましたv(^ー^)
殻が大きい割に、身は小さめです。
実はこれ、シジミの生きる知恵が隠されているんです。
シジミの生息域は、潮の干満の影響を受けます。
潮が満ちているときには、シジミはゆっくりですが、移動もできます。
しかし、一度潮が引いてしまうと移動はできません。
そうなると、これだけ大きな体だと潮が引く前に動けず、干からびてしまうこともありそうです。
そこで、干からびないために、つねに殻の中に水を貯めているのです。
いわば、ダイバーのエアタンクの役割です。
しかし、よくできたもので、上にはさらに上がいます。
それは、ノコギリガザミというカニです。
ノコギリガザミは、シジミを見つけると、自分の巣穴のそばに運び、いくつも立てかけます。
もちろん、シジミは生きているけれど動けません。
ノコギリガザミはお腹がすくと、大きなハサミを器用に缶切りのようにつかってシジミをこじ開けます。
そう、ノコギリガザミにとって、シジミは野生の缶詰、いわば「非常食」なのです!
ちなみに、ノコギリガザミは西表島の高級食材です。
ゆでると良い出汁がとれますし、身もとてもおいしいカニです♪(^┐^)ジュルリ
こうしてみると、ちょっと間抜けな一面もありますが、ともかくそれでもリュウキュウヒルギシジミは「世界最大のシジミ」として西表島にいまも君臨しています。
「Hey,Yo!」
ん?
「Yo!そこのよーかい!」
なんだよ?
「お前、自分の限界、周りの意見や自分の思いこみで決めていないかい?」
……。
「どうせ自分は小さなヤツだ…ってさ」
シジミに言われたかないよ。
「Yo!シジミだって、こんなに大きくなるんda。自分の限界なんて周りに決めさせるな。ましてや自分で勝手に決めるなYo!」
………。
はっ、夢か……。
パソコンのキーボードの横には、リュウキュウヒルギシジミの貝殻。
奴はそのからだ全身全霊で叫んでいたな。
生意気つか、エセヒップホッパー口調がうざかったけど。
おう、シジミくらいの反骨、持ってやろうじゃないの。
Posted by チバりよ at 13:49│Comments(5)
│よーかい
この記事へのコメント
私も今年の1月10から14日までカンピラ荘泊まりましたよ。ひょっとしたらニヤミスしてたかもしれないのにね。ニヤニヤ。
あそこのおじいさぁ、いい感じよね。隣のカヌーサービス三拝云のにーにーもちょっととっつきにくい感じだけどよ、いい人よ。酒盛りに招待したら刺身差し入れてくれたさぁ。
あそこで知り合ったのが先日の桑野さんだわけ。それがなければ奄美に行くこともなかったかと思うと旅の出会いって素敵だよねぇ。いろいろなものが有機的に結合していく。
あそこのおじいさぁ、いい感じよね。隣のカヌーサービス三拝云のにーにーもちょっととっつきにくい感じだけどよ、いい人よ。酒盛りに招待したら刺身差し入れてくれたさぁ。
あそこで知り合ったのが先日の桑野さんだわけ。それがなければ奄美に行くこともなかったかと思うと旅の出会いって素敵だよねぇ。いろいろなものが有機的に結合していく。
Posted by よしぴ~♪ at 2005年11月10日 16:04
ふぇぇ。
カンピラ荘には12月29日から1月3日までいましたよ~。
あと1週間早かったらよしぴーさんに出会っていましたね~!
しかも靴屋さんもですか!!
あ、よしぴーさんは徒歩での西表縦断されましたか?
すっごく楽しかったですよ~♪♪♪
カンピラ、オジィでしたっけ?「おとう」って呼んでいましたけど…(^_^;)
無口だけど、刺身やイカのバター焼きや、このシジミなんかをよく差し入れしてくれました♪
ちなみに、自分、カンピラでは毎晩一番遅くまでゆんたく場で三線持って酒盛りしていました…(汗)。
それにしても、ほんと、旅の出会いって素敵ですよね☆
だから離島の旅はやめられないっ♪♪(^▽^)
カンピラ荘には12月29日から1月3日までいましたよ~。
あと1週間早かったらよしぴーさんに出会っていましたね~!
しかも靴屋さんもですか!!
あ、よしぴーさんは徒歩での西表縦断されましたか?
すっごく楽しかったですよ~♪♪♪
カンピラ、オジィでしたっけ?「おとう」って呼んでいましたけど…(^_^;)
無口だけど、刺身やイカのバター焼きや、このシジミなんかをよく差し入れしてくれました♪
ちなみに、自分、カンピラでは毎晩一番遅くまでゆんたく場で三線持って酒盛りしていました…(汗)。
それにしても、ほんと、旅の出会いって素敵ですよね☆
だから離島の旅はやめられないっ♪♪(^▽^)
Posted by よーかい at 2005年11月10日 16:58
よーかいさん、文章うまいねぇ。
Posted by いのうえちず。 at 2005年11月11日 13:58
おぉープロにほめられとる!(^^)!
Posted by しっぽ♪ at 2005年11月11日 14:06
>ちず。さん
ひゃあぁぁぁ~、恐縮ですぅ。。。(〃▽〃;)アセッアセッ
こりゃ、うかつな文章書けないぞ…(汗)。
なんて、でもまあ、これからもてーげーに気の向くまま書いていきますので、ゆたしくです~m(_ _)m
ひゃあぁぁぁ~、恐縮ですぅ。。。(〃▽〃;)アセッアセッ
こりゃ、うかつな文章書けないぞ…(汗)。
なんて、でもまあ、これからもてーげーに気の向くまま書いていきますので、ゆたしくです~m(_ _)m
Posted by よーかい at 2005年11月11日 15:24
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