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2005年10月27日

沖縄トイレ

沖縄トイレ
(写真は、本文とはあまり関係ないのですが、那覇中前のイカ焼き屋さん「セテール」のトイレ。
お店のトイレ上部に、ちゃんと使用できるシャワーがちょこんとあります。
こういうトイレも沖縄らしい個性をはなっていて面白いですよね♪)


さて、「トイレの花子さん」が成長した姿ってご存知ですか?

沖縄に行くと、もしかしたら成長した「トイレの花子さん」に会えるかもしれませんよ?

そのことはもう少し後でお話するとして、まず沖縄のトイレのお話からしましょうね。
前回はこのための伏線だったのです。我ながら深謀遠慮…!笑)

沖縄の古い赤瓦の民家に行くと、トイレは家の離れにあります。
昔ながらのトイレはウチナーグチ(沖縄言葉)で「フール」と呼びます。
いまでこそ衛生面から禁止されていますが、この「フール」、トイレと同時に豚小屋になっていたのです。
そう…お気づきですか?
用を足すことが豚のご飯になり、その豚はやがて人間のご飯になるという、いわば“パーフェクト・リサイクル”が行われていたのです!

この豚小屋とトイレの一体化は、起源前200年頃中国で始まり、アジア諸国に広まったそうです。
さすがに現代ではもうほとんど見ることはできませんが、中国の一部などでは今でも現役のスタイルです。
実際、よーかいは中国雲南省の山岳農村地帯で、豚小屋と一体化したトイレに遭遇したことがあります。

また、トイレは「この世」と「異界」をつなぐ空間だと考えられていました。
トイレ(=フール)には霊力の強い神・フールヌカミがいると信じられていて、門や屋敷の四隅、台所の竈とともに線香をあげて祈願する場所のひとつでもありました。
屋敷の神様のなかでも、とくにフールヌカミこそ最強かつ最も偉い神様だと考えられていたのです。
だから、外出して化け物に会ったときには、帰ってくるとフールに寄って豚を起こして、憑いてきたお化けを退治してもらったそうです。

方角についてもトイレが重要な役割を果たしているといいます。
沖縄の方角の読み方は、東が「あがり」、西が「いり」、南が「ふぇー(八重山では「ぱい」)」、北が「にし」です。
東西は太陽が「上がる」「入る」で説明できます。
では、北はなぜ「にし」なのでしょう?
これには、1711年に尚貞王の命によって作られた琉球語辞書「混効験集」による説が有力です。
それによると、トイレのことを昔は「にし」と呼んだそうです。
沖縄の家は風水思想に基づいていて、家の向きが決まっていました。
トイレは必ず家の裏側、つまり北側に作られていたために、北の方角も「にし」と呼ばれるようになったのだそうです。

さらに、トイレの神様はある落とし物を捜すのが得意でもあります。
それも、ただの落とし物ではありません。
沖縄では、人はよく「魂」を落としてしまいます。
魂のことを「まぶい」といいますが、原因不明の体調不良などが起こると、「まぶいを落とした」ことをまず疑います。
ときには、落としたまぶいは犬に食べられてしまうこともあるといいます。

では、どうやって落としたまぶいを捜すのでしょうか?
落とした場所に拾いにいくのが一般的ですが、ユタ(民間の霊能者)に頼むときもあります。
そのときユタは、トイレの神様の力を借りるのです。
そうすると、たいていすぐに見つかるといいます。

さて、この神様、どんな姿をしていたのでしょうか?
「最強」というからには、屈強な神様を想像しそうですが、実は、トイレの神様は若い女性の姿をしているというのです。
飛び切り美人でまた位も高い女の神様が希望して便所の神様(フールヤヌカン)になられたという言い伝えがのこっています。

そう、まさに「トイレの花子さん」が美しく成長した姿なのです!!

そんなに美人の神様なら、なんだか、一度花子さんにお会いしてみたいような気もします。
でも、豚小屋トイレでのデートは、なんだかあまりロマンチックじゃないなぁ。。。(笑)


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Posted by チバりよ at 00:12│Comments(13)よーかい
この記事へのコメント
はじめの写真を使わせていただいた、「イカしたカフェ セテール」の店長takoさん、こんな記事でごめんなさい(^_^;)
今度いつか、もっとちゃんとした形で記事書かせてください。

これを読んでくださっている皆様、「イカしたカフェ セテール」は那覇中学校正門前にある、イカ焼きのお店です。
住  所:那覇市松山2-21-29
電  話:050-1351-9308
営業時間:11:00~23:00(日曜定休)

イカ焼きは1枚百円から!
安くておいしいです♪
しかも、店長takoさんの人柄も、集まってくるお客さんの人柄も、みんなとても楽しい人たちばかりなので、初めて那覇に行かれる方でも気軽に入れますよ(^-^)

よーかいイチ押しのお店です♪♪
Posted by よーかい at 2005年10月27日 00:19
よーかいさん、宣伝ありがとうございます(感謝)
なんだか、トイレの写真でここまで宣伝してもらえると申し訳ないくらい(^_^;)
なぜかみんな、うちのトイレの写真撮りたがるんよねー(笑)
ちなみにとっても快適に使っています
便座に片足上げてゴシゴシです

先日、糸満の「真壁ちなー」という古い民家をそのまま使ったそば屋に行ったとき、敷地内に豚小屋兼トイレだった跡がありました
Posted by T at 2005年10月27日 00:43
↑のコメントはtakoです
なぜか、名前が小文字で表示でけへんかったんです(汗)
いじってるうちに送信されてしまいました
すみません(^_^;)
Posted by tako at 2005年10月27日 00:46
takoさん、さっそく遊びに来てくださって、どうもありがとうです♪(^▽^)

「真壁ちなー」、7月にレンタバイクで行きました。とても雰囲気の良いところですよね~。

「セテール」のトイレのシャワーは、一見「なんでこんなところに??」と謎めいているのが素敵です。
ユニットバスでもないし、タイみたいにトイレ用でもなさそうだし、飾り…??と思ったら、ちゃんと生活用なのがとってもナイスです♪d(^.^)
Posted by よーかい at 2005年10月27日 01:04
セテール、トイレデビューか・・・
よーかいさん、きちんとレポしてあげてね。
Posted by こあき at 2005年10月27日 06:33
おお、本当だ。フール話で満ちている。
てるりんさんの『沖縄の神様から贈られた言葉』のフール話が、
とってもあったかい感じがして好きです。よーかいさん、読んだ?
Posted by いのうえちず。 at 2005年10月27日 11:27
トイレ体験・・・私もバックパッカー時代、中国ではいろんなトイレパターンに遭遇しました。

豚小屋付トイレ、しめ縄付トイレ(紙の代わりにしめ縄!?)、人民公園脇の公衆トイレin広州市(ドア、仕切りまったくナシ、穴が並んでいるだけ)、溝式トイレ(仕切りあり/ドアなし、10分に一回自動フラッシュin上海・・・

タイの山岳地帯では、野●○・・・草むらに潜む熱い視線(@_@;)・・・覗きの犯人は?→野ブタ!!☆
Posted by しっぽ♪ at 2005年10月27日 12:39
>ちず。さん

ブログ見に来てくださってどうもありがとうです♪(^▽^)
てるりんさんは、「ワタブーショー」のCDは持っていますが、「沖縄の神様から贈られた言葉」はこれまで読んだことありませんでした。
紹介してくださってどうもありがとう。
いまアマゾンで検索しました。なかなか良さそうな本ですね。
古本もあったので、さっそく注文して読んでみることにしますね~♪(^-^)


>しっぽさん

え、しっぽさんって昔バックパッカーだったんですか?!知らなかった!!(驚)
中国式のはいろいろ経験しましたよ~(^m^*)
あ、でもここにいろいろ書いたらキリがなくなってしまうので、また今度~♪

>こあきさん

コメントどうもありがとうです(^▽^)
いつかちゃんとした形で「セテール」や「天地」をレポしようと思っています。
もう少し待ってくださいね。
Posted by よーかい at 2005年10月27日 17:02
トイレの話で盛り上がっていますね。僕からも少々
豚小屋兼用トイレは渡名喜島へ行けばいくつも残っています。もちろん現在は使われていません。
まぶやーですが映画「ホテルハイビスカス」で“まぶやー”のシーンが出てきます、おっしゃるとおりトイレでまぶやーしていました。
Posted by にしやん at 2005年10月27日 18:13
にしやんさん、こんばんは♪(^▽^)

渡名喜島、まだ行ったことなかったなぁ…。にしやんさんのコメント見て、ぜひ行ってみたくなりました。
阿嘉島なんかでも、昔の民家には豚小屋兼用トイレの跡が残っているのを見たことがあります。

「ホテルハイビスカス」は上映前の東京国際映画祭に出品されていたとき(このときは、監督や主役の女の子も来ていました)と、ビデオになってからの2回観ましたが、にしやんさんにご指摘されるまで、すっかりトイレでのまぶやーのことは忘れていました…にゃはは(^-^;
Posted by よーかい at 2005年10月27日 23:20
昔のフールヤー後は、宮古でも津堅でも見ましたよん。
渡名喜はへリポートしか行ったことない未上陸の地です。^^;

Posted by いのうえちず。 at 2005年10月28日 09:54
↑訂正。×後→○跡
Posted by いのうえちず。 at 2005年10月28日 09:55
>ちず。さん

てるりんさんの「沖縄の神様から贈られた言葉」、購入したものが今日郵便受けに届いていました♪
これから読んでみましょうね~(^▽^)

宮古や津堅に「フールヤー探しの旅」なんてツアーやったら意外に楽しいかも…?!(笑)
Posted by よーかい at 2005年10月30日 01:53
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