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2005年10月13日

CD「竹富の風:たきどぅんのかじ」(竹富種子取祭-第6夜下)

CD「竹富の風:たきどぅんのかじ」(竹富種子取祭-第6夜下)(前回からの続き。写真は竹富島のコンドイ浜。)


さて、肝心なCDの内容です。

1曲目「月ぬ美しゃ」。

月が美しいのは十三夜、娘さんが美しいのは十七の頃だよ…と唄った情感たっぷりのバラードです。
なんとなく奄美の唄者、朝崎郁恵さんを彷彿とさせるような、枯れた味わいのある深い声のア・カペラで唄われます。
唄のバックに波の音が聞こえます。
てっきりそれは、よくあるように、後から合成したものだと思っていました。
しかし、歌詞カードを見ると、実際に竹富島のコンドイ浜(写真参照)で唄ったものを録音した(!)ものでした。
これだけでも、凝った作りになっていることがお分かりになると思います。


4曲目「真栄節」~「南作田節」。

真栄節は西表島に移り住んで田を耕し米を作って人頭税を納めた真栄という人物を称えた唄です。
南作田節は西表島に移り住んだ真栄が竹富島に残してきた彼女のことを思う切ない気持ちを唄った内容です。
やはり、海を越えての耕作は並大抵のことではなかったようです。
ゆえに、種子取祭で唄い継がれるこの曲には生活に根ざした切実さがあります。


7曲目「サングルロ」。

これは種子取祭の中でも人気演目だそうです。
踊りは、他の人重山舞踊とは大きく異なっており、踊り手の衣装も特異なものです。
赤く染めた芭蕉の糸で顔を覆い、黒頭巾を頭に被って踊ります。
この踊りの最後は、四人の踊り手が転がりながら幕内へと入っていきます。
その様子を、俵を転がしていると解釈し、サングルロの「サン」は物の数を数えることを言い、「グルロ」は転がる様を表現した言葉であるといわれています。
豊かに実ったフィン(とうもろこし)を俵にして、数え転がしている様子を唄っているとのこと。

しかし、もう一つ「サングルロ」には隠された由来があります。
人頭税時代、百姓たちは、何とか年貢を逃れようと、子供が成長しても、まだ大人になっていないように見せるためいろいろと工夫をしたそうです。
それに対して士族たちは、下着のない時代だったので、その子供たちに、このサングルロを踊らせ、転がるのを見て、大人かどうか見極めたといいます。
大人かどうか…。
ミもフタもないことを言えば、毛が生えているかどうか…(爆)。
ちなみに、種子取祭ではサングルロの踊り手は女性です(赤面)。
え?…いや、いまでは下着ははいているんだはず…??
だっからよ~~。


11曲目「仲筋村のおばぁの毬つき歌」。

これはまた印象的な…。
3人の島の仲良しおばぁたちが子どもの頃に唄ったわらび唄を思い出しながら、ちょっとたどたどしく、照れたように唄っています。
少女の頃にかえったようにかわいらしい曲です。
メロディは以前サントリー烏龍茶のCMに使われていた「微笑み返し」という曲に不思議と少し似ています。
どちらも「一、二、三」と(それぞれの言葉で)唄っているところなんかとくにそっくりです。


他にも、解説したい曲はたくさんあるのですが、あとは聴いてからのお楽しみにしましょうね♪d(^ー^)


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Posted by チバりよ at 00:01│Comments(0)よーかい
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