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2006年10月26日

与那国海底遺跡と言語の起源!?:下

さて、前回よーかいは大胆な仮説をぶちあげましたv( ̄m ̄*)ニヤリ

仮説1:
①沖縄の言葉は、日本語の亜種と言われているが、そうではないのではないか。

仮説2:
②沖縄の言葉と日本語が分かれたのは、6世紀よりも遙か前のことで、それが海洋民の交易や交流によって、再輸入されていたのではないだろうか。

仮説3:
③与那国の遺跡が本物の“遺跡”ならば、日本語こそ沖縄語の亜種だったのではないだろうか。



今回は、その仮説の理由をご説明いたします…!

まず、考古学から有史以前の琉球列島の文化を考察してみます。

すると、沖縄本島およびその周辺の島々と西表を含む先島諸島は全く別の文化をなし、先島諸島は南方のフィリピンやポリネシアと共通の文化圏だったそうです。
しかし、やがて沖縄本島から発祥した琉球王朝の隆盛によって先島諸島も沖縄の文化圏に統合されました。


このことから素直に推測されることは、先島諸島の言葉は、いわゆる「日本由来」の言葉ではなかった、ということです。

さらに推論を推し進めてみると、先島諸島の言葉は、ほんらいの琉球弧のより古い言葉を残していたのではないか、ということになります。


なぜなら、いまからおよそ1万3000年ほど前、地球の海水面はいまよりずっと低く、現在よりも多くの陸地が地上にありました。
当然、琉球弧も地続きでした。

海水面が上がって島になっても、距離的にも潮の流れ的にも沖縄本島は日本本土よりも先島諸島に近く、しかも航海術も持っていました。
それならば、当然昔は先島諸島と沖縄本島には交流があり、人の移動もあったと考えるべきでしょう


だとすれば、より古い形態を残す先島諸島の言語は、先島固有のものではなく、沖縄本島にもはじめは同じように存在していた、と考えることが可能です。ヾ(=^▽^=)ノ


一方、日本本土では3世紀には邪馬台国が存在するなど、紀元前後には各地に豪族のような権力集団があちこちに出現し、闘争も行われていました。
その際、ある者は勢力を広げるために、またある者は権力闘争に敗れ、逃れるために南下したということが考えられます
そして沖縄本島にたどり着き、ある者は土地の者を駆逐し、またある者は融和し、住み着いたのでしょう。

さらに、航海術の高さを考えれば、紀元前後には本土の有力者と古琉球との私貿易も行われていた可能性もあります。
(たとえ、その初めは漂流等のアクシデント的なものであれ。)
また、貿易をするなら、交易相手の言語を覚える必要性も出てきたことでしょう


つまり、ずっと昔から、日本と同じ言語をつかっていて、それが6世紀頃に分化したのではなく、必要によって(おそらく紀元前後あたりに)言語を輸入したのではないだろうか?という推論ができると思うのです。 


以上から、
仮説1:
①沖縄の言葉は、日本語の亜種と言われているが、そうではないのではないか。

仮説2:
②沖縄の言葉と日本語が分かれたのは、6世紀よりも遙か前のことで、それが海洋民の交易や交流によって、再輸入されていたのではないだろうか。

という2つが浮かび上がります。d( ̄ー ̄*)イェイ

仮説2については、このあと仮説3の解説と絡めて補強する説を出しましょうねヾ(=^▽^=)ノ

与那国海底遺跡と言語の起源!?:下

では、衝撃の続きです…!

言語学によれば、沖縄の言葉はオーストロネシア語に近いのだそうです。
オーストロネシア語は、日本語の祖先ではないかとも言われている言語です。

先ほど少し書きました、いまからおよそ1万3000年ほど前の、地球の海水面がいまよりずっと低かった時代にあった大陸をオーストロネシアと呼びます
オセアニアとメラネシア、ミクロネシア、ポリネシアをはじめ、北はフィリピンや台湾、中国南部、西はマダガスカルまでの広大な範囲に分布します。

そこにはオーストロネシア語族が存在していました。
驚くべきことに、このオーストロネシア語の語源(祖語)は、台湾やマレーシア辺りにあったという説が最新の言語学のなかでは有力なのです…!!!


もっと詳しく解説しますと、
オーストロネシア語族は、かつてはマレー・ポリネシア語族と呼ばれていました。
しかし、台湾原住民諸語との類縁性が証明され、語族の概念が拡大し、オーストロネシア語族と呼ばれるようになりました。
日本語では南島語族とも訳されます。

オーストロネシア語族の諸言語のうち、なんと、台湾原住民の諸語が言語学的にもっとも古い形を保っているのだそうです!!!

このため、考古学的な証拠と併せて、オーストロネシア語族は台湾からフィリピン、インドネシア、マレー半島と南下し、西暦5世紀にインド洋を越えてマダガスカル島に達し、さらに東の南太平洋の島々に拡散したとされています。
(※ただしパプア・ニューギニアの大部分とオーストラリアの原住民の言語は含みません。)


いまのフレーズ、

“台湾原住民の諸語が言語学的にもっとも古い形を保っている”

……そう、この地域はまさに、与那国の海底遺跡の場所と時代も場所もピタリと符号するのです!!!


与那国に1万年以上前に文明があったなら、そこから言語が発生したとしてもおかしくありません。


とすると、与那国から放射状に広がり、あるものは日本語の祖になったと考えられるのです…!

ちょっと大きく妄想を広げると、もしかしたら、そこから派生したものが黄河文明やメソポタミア文明になった可能性だって考えられます…!!!

これにより、仮説2が補強されただけでなく、
仮説3:
③与那国の遺跡が本物の“遺跡”ならば、日本語こそ沖縄語の亜種だったのではないだろうか。

ということにもつながるのです…!


どうです?

ありえない話じゃないでしょう…? (* ̄∇ ̄*)エヘヘ


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Posted by チバりよ at 12:00│Comments(3)よーかい
この記事へのコメント
26日正午にアップしましたが、同日13時35分に一部修正しました。

ゆたしくです~♪ヽ(=´▽`=)ノ
Posted by よーかい at 2006年10月26日 13:37
コメントの下書きをしたら、もっのすごく長くなっちゃったので、今回はやめとこ(笑)
ねえねえ、その後、ヤマトに弥生民族とかが入ってきた結果「先島語」がどのように現在の日本語に変化していったのか、妄想してみてよ。
Posted by かり管1号 at 2006年10月26日 17:11
台湾のともだちに、「おもしろい記事だから読んでね」とメールしたら、論文の追い込みで時間がないといいながらも、ざっと読んで感想を送ってくれました。

**以下、質問転記**

(この方は、与那国方言とタイヤル語、アミ語、ないし、タガログ語、マレー語などと何かを比較なさってこのような印象を持たれたのか、あるいはオーストロネシア諸語や日本語諸方言の祖語構築について何らかの資料をお持ちなのか。よかったら代わりに訊いといてくださいね。)

ところで、与那国の言語の常用語彙一覧などは持ってますか?
Posted by しっぽ♪ at 2006年10月29日 08:48
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