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2008年01月03日

雪の青森・三線を求めてストーブ列車の旅

冬とはいえ暖かい、いやてぃーだがでれば、ちょいとTシャツもOKだという新春の沖縄の首里城で『新春の宴』が行われているであろうとき・・・

日本(内地)の最北端では、

雪の青森・三線を求めてストーブ列車の旅
雪の平原をストーブ列車が走っている。

津軽平原を走る津軽鉄道。通称・津鉄。

この列車が通る途中に、金木駅がある。
文豪・太宰治のふるさとであり、太宰治が育った豪邸は現在、斜陽館として全国から多くの観光客を集めている。

その斜陽館のすぐ脇に・・・



津軽三味線会館

という、なんとも真新しくて、情緒あふれる斜陽館とは対照的な建物がそっけなくたっている。
それでも、三味線という名前に惹かれるなら、一度は中に足を踏み入れてほしい。

津軽三味線と名乗るから、もちろん津軽三味線はあるのだが、それよりも目をひくのが、

雪の青森・三線を求めてストーブ列車の旅
世界の三味線コーナー

日本の三味線のルーツは中東からアジア、中国、そして海を渡って琉球に入り、そこから日本を北上していったことが一目瞭然にわかるシンプルなディスプレイなのだ。

「だからどーよ。」と思うなかれ。

アジアの三味線がまるで琉球三線そのものに見えてしまう。
三味線のルーツは形こそちょっと細長いものもあるが、蛇の皮を張っているその姿は、日本の三味線なんかより、よっぽど、『アジアと琉球は兄弟』なんだと思えるほど似ている。

そして日本の三味線といえば、猫の皮と思われているが、津軽三味線にいたっては、太鼓(腹の部分)が大きすぎるので、猫の皮では足りず、『犬の皮』を使っていたそうである。使っていたというのは、現在はほとんど人工皮を張ったものが多いから。

驚くのが、津軽の三味線の歴史が浅いことなのだ。

明治10年ごろ、『ボサマ』と呼ばれる目の不自由な男・仁太坊が、日本の三味線を改造し、叩くような弾き方に仁太坊流に変えてしまったことで始まったという。

たった150年の歴史!?

14,15世紀に琉球に伝わってきた三線に比べたら、なんと新しい楽器であることか!!

そんな北の雪国の民謡酒場で津軽三味線を聴きながら、美味しい酒と肴に舌鼓を打つ。

民謡と方言がきこえてくる街

青森と沖縄は似ているよー( ̄ω ̄;)


タグ :三味線三線

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おしらせ(+追記)
おしらせ(+追記)(2008-07-03 08:24)

じんじん
じんじん(2008-07-02 15:45)


Posted by チバりよ at 23:40│Comments(27)しっぽ♪
この記事へのコメント
想像だけじゃなくて、ホントに行ったのかな?
寒いのにお疲れ様。

津軽鉄道は、夏の田園の風景も
素敵です・・・
風鈴列車も面白いよ。
秋は電車の中で鈴虫も鳴くよ。

金木の隣、芦野公園駅も
桜の名所のひとつ。
津軽三味線の大会もある時期だし
機会があったら春にもどうぞ。

あ、
ヤマハの通販のとか、
学校教材用の4万円のセットは
ビニールの人工だけど
和楽器屋さんで売ってる太棹は
片面張ると最低で3万はする
ちゃんとした犬皮ですからね。
誤解のないように。ヾ( ̄Д ̄)
Posted by こへぃじこへぃじ at 2008年01月04日 00:27
↑行ったのは今回ではないよ。

展示室はコンパクトだし、三味線興味ないひとは5分と見ないかも。
隣りの生演奏目的の入館がおおそう。

津軽は三味線修行のひとがたくさんいて、切磋琢磨してる雰囲気がよい。根っこがあるからいいのかな?

皮は人工でもいいよ…犬猫の皮は可哀相すぎて動物愛護の点からも人工がいい。

奄美民謡なんかバチで叩くからむしろ人工皮にしてくれと言われます。
Posted by しっぽ♪ at 2008年01月04日 00:44
ストーブ列車では、いまの時期限定の駅弁も売られているそうですね(先月の「Be-pal」という雑誌より。)

そういえば、ベトナムには、三線そっくりの楽器があったなぁ。。




だけど、三味線がわずか150年の歴史とはびっくり!
江戸時代にもあったのかと思っていました。

江戸時代の遊郭に三味線を弾いている遊女がいる絵を描いている漫画(含む「少年ジャンプ」)は歴史考証を根本からやり直すべきですな…(~_~;)
Posted by よーかいよーかい at 2008年01月04日 00:53
↑よーかいさん
津軽三味線の歴史が150年なのです。
普通にあった三味線の改造版が津軽三味線ということで、棹を太くして太鼓を大きくして、激しくバチで叩く奏法も編み出されわけです。

私は今回この記事は会館で学んだ自分の記憶の糸をたぐりよせて書いたので、詳細はWIKIPEDIAなり、他のほうが詳しいと思うから、間違ってたら訂正してね。


津軽の海人も男気があって、沖縄の海人のように魅力的だわ。
Posted by しっぽ♪ at 2008年01月04日 01:05
>三味線がわずか150年の歴史とは

いえいえ。ヾ( ̄Д ̄;)

三味線自体はちゃんと江戸の昔から
ありましたよ。
「津軽の三味線」の歴史が浅いだけです。
それこそ、「伝統音楽だ」と
いうのもどうか?というくらいに。

瀬戸内のほうだと、男性でも
三味線のひとつもひけなくてどうする、
みたいな地域もあったみたいですけど
津軽だと、「三味線弾き」というのは
とても馬鹿にされていた存在でした。
ごく最近までずっと。



今だって、プロで活躍している人も
民謡酒場で修行して切磋琢磨してる人も
県外の人間が多いし、地元出身の
若い演奏家は
驚くほど少ないですよ。
Posted by こへぃじこへぃじ at 2008年01月04日 01:17

のたくた書いている間に
ちゃんとしっぽ♪姐さんの
フォローが入ってたよ。。。。(´д`lll)

>皮は人工でもいいよ…
>犬猫の皮は可哀相すぎて

弾く側からすれば
人工なんてとんでもないのよん。
音がボヨンボヨンでお話にならん。

三味線の皮は、犬を食べるお国からの
輸入ものだはず。
三味線のためだけに国内で
製造はしてないよ・・・
Posted by こへぃじこへぃじ at 2008年01月04日 01:26
>こへぃじさん


なるほど~!
そうなんですか!!!

以前大工哲弘さんが瀬戸内の民謡をライブでやっていましたが、そちらのほうが津軽よりも歴史があったものなのですね!!!(@▽@;)



>しっぽさん


>津軽の海人も男気があって、沖縄の海人のように魅力的だわ。

森絵都の「DIVE!!」という小説(今度映画にもなります)に、飛び込み競技の主人公の最大のライバルに、津軽出身の海人がいました。
なるほどな~。
あれは小説の世界だけでなくて、実際にモデルとなるべき男たちがいたのですね!!!
Posted by よーかいよーかい at 2008年01月04日 01:29
150年の歴史・・・
八重山も三線で唄うのは上層階級だけ
だったとか?庶民は専ら手拍子、
太鼓位は入っていたのだろうか?

津軽でも囲炉裏端で
手拍子の民謡ってことだったのだろうか?
民謡のルーツ、そこには楽器が
無くとも唄が生まれて当然。

歌わずにはいられない庶民の
暮らしが、そこにはあったのだから・・・
ナンチャッテね。何方かフォローを
お願いします。

今年もヨロシクです。

       (つのい いちろう)
Posted by 角井 一郎 at 2008年01月04日 07:30
>つのいさん

そうですね。
八重山では三線は士族だけだっようですね。


庶民の歌はユンタやジラバといった労働歌が中心だったと聞きます。
畑仕事をしながら歌っていたのだとか。

だから、たぶん太鼓はお祭りでもなければ入っていなかったと思います~(*^。^*)
Posted by よーかい at 2008年01月04日 08:25
しっぽさん
ーウィキペディアで色々確認してみました。もともと秋田犬のを使っていたんですね。現在ではアジア種の犬とか。その食用犬種はもしかして柴犬にやたら似ているやつでは?しかも「津軽三味線」という名称は昭和40年以降、三橋美智也が発掘してかららしい。本当に歴史が浅い・…
Posted by 丹下段平 at 2008年01月04日 09:49
>こへぃじさん

人工皮も今はかなり進化してるだはず。
沖縄三線だって今や人工との二枚張りでしょ?
三味線は太鼓よりも棹のほうが大切なんじゃないでしょうか?・・と私は思ってます。
沖縄三線も、低音が響く重い音の場合は古典のほうが合うし、ゆし木で人工皮ならではのカラっとした軽い音は民謡に合うんじゃないかと。
プロ唄者も人工皮を積極的に使ってるし、場所によって使い分けているとおみうけします。

『弘法筆を選ばず・・・』なのかも。
Posted by しっぽ♪ at 2008年01月04日 12:40
>つのいさん

民謡は唄が基本ですよね。唄7割、三線3割。
八重山のユンタジラバは太鼓か手拍子だけのほうが土着っぽくて好きです>CD持ってます(^。^)ニコ
Posted by しっぽ♪ at 2008年01月04日 12:42
>丹下さん

津軽三味線の歴史の浅さとは反比例に、人気はかなり定着してると思います。
津軽三味線だけが突出して、民謡(唄者)が別というのが、なんとも日本民謡なのだと感じます。唄三線するのは沖縄ぐらいなもんです。奄美民謡ですら、唄と三線は個々に独立してて、唄は唄、三線は三線で練習するなんてつまらないです。。。唄三線できる元ちとせはめずらしいほうです。朝崎郁恵さんもRIKKIも唄だけでやってますから。(もちろん唄だけでもスゴイですが)
Posted by しっぽ♪ at 2008年01月04日 12:47
>森絵都の「DIVE!!」という小説(今度映画にもなります)に、飛び込み競技の主人公の最大のライバルに、津軽出身の海人がいました。

↑そーいえば、ヘミングウェイの「老人と海」は津軽の海人がモデル・・・







・・・ウソホホォォォ( -`σд´-)┌┛
Posted by しっぽ♪ at 2008年01月04日 12:49
ええっと、「普通にあった三味線の改造版が津軽三味線ということで、棹を太くして太鼓を大きくして」ということではなく、既に17世紀後半には成立していた太棹の”義太夫三味線”を仁太坊が取り入れたというのが通説ですね。 同じ太棹でも、義太夫に比べ津軽ではより高い音を求めて、胴の際までツボがある棹の(鳩胸の)形状に改良されたのが昭和28年頃といわれてますので、もっと言えば、それまでは単に”太棹”でしかなかったものを、現在の”津軽三味線”と呼ぶようになった歴史は高々55年でしかないと言ってもよいと思いますよ。  計算間違いでしょうが、仁太坊からかぞえても130年ですね。

奄美の話ですが、男性の唄者はずっと歌三線ですね。 女性の場合ある年代以前は「女が三味線するなんて」ということで蔑まれた時代がつい最近まであったので、40代後半以上の女性唄者は三味線習えず、仕方なく歌だけやってるものと思います。 RIKKIもあまりやりませんが、本当は三味線上手ですよ。 

長文すみません。 いつも閲覧だけしているのですが、ちょっと気になったもので、長々と投稿させていただきました。
Posted by 御前風 at 2008年01月05日 20:10
↑御前風さん、すごいっ!

これからも遠慮無く書き込みお願いします。
Posted by にしやん at 2008年01月05日 23:35
↑ありがとゴザイマスo(^-^)o


いまや女も唄三線の時代うれぴー\(≧▽≦)丿
Posted by しっぽ♪ at 2008年01月05日 23:39
北にも南にも強いなんて素敵ですな。

( ̄¬ ̄*)

また書き込んでくださいね。
お名前、なんてお読みするんでしょうか?
Posted by こへぃじこへぃじ at 2008年01月06日 00:17
↑『おまえふう』だったかな…明日は一応、御前風から3曲用意していきます(琉球古典音楽の話ですが)


うちの近所の三味線屋の主人(「沖縄先にやらないほうがよかったのに」と説教された…)がフツーの感覚なの?…なんかヤマトの三味線業界ってとっつきにくいとです(-д-;)
Posted by しっぽ♪ at 2008年01月06日 00:28
この近所に三味線屋があったとは知りませんでした・・・。

6日の手土産はお楽しみに。
Posted by にしやん at 2008年01月06日 03:04
こへぃじさん、しっぽネーネー、御前風と書いて ”ごぜんふう”→琉球読みで ”ぐじんふう” と読みます。3曲やるということですのでご存知かと思いますが、御前風とは琉球国王の前で演奏する音楽のことで、一般には「かぎやで風節」のことをさしますが、御前風五節とも言って「かぎやで風節」「恩納節」「長伊平屋節」「中城はんた前節」「特牛節」の五曲をさすこともあります。 今日の新年会は楽しんで下さいね。 ”おまえふう”とは言わないように!! 吉澤さんによろしく。
Posted by 御前風 at 2008年01月06日 14:58
↑御前風さん

うちの研究所では『おまえふう』と言ってましたが。
Posted by しっぽ♪ at 2008年01月06日 15:15
↑さっき、旧兄弟子に訊いたらたしかに『ぐじんふう』でした…なんで私の記憶は『おまえふう』だったんだろ?
古典曲は書くのと読みが違うのでときどき混同してるときがあります。

今日はカジャデー、ウンナ、ビヌチの3曲…全部やるのかな?

御前風さんていえば直美さんわかるかな?
Posted by しっぽ♪ at 2008年01月06日 16:00
>沖縄先にやらないほうがよかったのに」と説教された

>ヤマトの三味線業界ってとっつきにくい

ヤマトの三味線屋には
三線売ってないからぢゃないの?(笑)

津軽は、三味線のなかでは邪道扱い。

長唄の人なんかには
「三味線やるなら、まずは長唄からやらないと基礎が身につかないよー」なんて
言われたりするよ。

どれかひとつやった人が
ほかの三味線音楽にも手を出すとは
限らないんだから、先も後もないし
よけーなお世話なんだけどね。。
Posted by こへぃじこへぃじ at 2008年01月06日 22:47
↑こへぃじさんのいうとおり、よけーなお世話か!?^^;

音楽に格式は必要なのか?
そもそも音楽は楽しむためのものなのだけど、『古典』というものは、ハートよりも格式が先行してしまう部分が気になってます。
古典にもハートはあります。

私は仲風節に色気を感じる。
何十曲歌えるよりも、この1曲だけを唄いあげることができたら本望・・・そんなおハコな曲をもちたいなぁ~~~キャッ((*´Д`人)
Posted by しっぽ♪ at 2008年01月06日 23:36
いつかアコボで八重山諸島の三線の音を聞いて驚いたのは、凄く暗い音で津軽三味線の音にほぼ近いニューアンスを感じたことです。やはりどこかでルーツは同じと言ったらいいのでしょうね。
Posted by 丹下段平 at 2008年01月07日 11:37
↑丹下さん

八重山って暗い!?( ̄ω ̄;)
長い間搾取された歴史のせいかな・・・
Posted by しっぽ♪ at 2008年01月07日 14:27
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