ヤギミルクの“想定外”

チバりよ

2006年02月15日 00:05



5秒後のカタストロフィー…!
1秒の世界」という本に書かれていることを見ると、たった1秒が果てしもない時間に思えてきます。

例えば、
1秒で人口が2.4人増えます。
1秒で720トンの二酸化炭素が排出されます。
1秒で710トンの酸素が減少します。
1秒で6000平方メートルの森林が失われます。
1秒で人は93mlの空気を呼吸します。
1秒で心臓が1回脈を打ち、60mlの血液を送り出します。
1秒で世界に420万トンの雨が降っています。
1秒で地球が太陽のまわりを29.8km進みます。
1秒で22人が観光のために国境を越えて旅に出ています。
など。

へえ~。。。

これが5秒間だったら、以下のようになります。
5秒で人口が12人増えます。
5秒で3600トンの二酸化炭素が排出されます。
5秒で3550トンの酸素が減少します。
5秒で30000平方メートルの森林が失われます。
5秒で人は465mlの空気を呼吸します。
5秒で心臓が5回脈を打ち、300mlの血液を送り出します。
5秒で世界に2100万トンの雨が降っています。
5秒で地球が太陽のまわりを149km進みます。
5秒で110人が観光のために国境を越えて旅に出ています。

うーん、なんだか永遠にも似た時間です。

ところで、今回は別にこういった地球環境の問題について書こうとしているわけではないのです。
書きたいのは“ヤギミルク”の話なのです。

はい????????!という疑問符(ごくまれに感嘆符)が皆さんの頭の上に浮かぶのが見えるようですが、まあ、細かいことは気にしないでください。

井上陽水も言っているじゃないですか?
「都会では 自殺する若者が 増えている
 今朝来た新聞の 片隅に書いていた
 だけども問題は 今日の雨 傘がない」(「傘がない」より)

同様に、“だけども問題はヤギミルク”なのです。(意味不明)


最近、那覇空港などでもヤギミルクを見かけるようになりました。
ちっちゃな瓶なのに、けっこう高いお値段。
パッケージは爽やかな色使いです。

ヤギミルクは、なんでも、牛乳よりもずっと人間の母乳に近い成分なのだそうです。
タンパク質やカルシウムも多く含まれているといいます。
ヤギミルクから作った、ヤギのヨーグルトやチーズなんかも最近ではちょっとした話題です。
さらにヤギミルクは、牛乳よりも脂肪球が小さいために、牛乳アレルギーやアトピー性皮膚炎の子どもでも飲むことができるといいます。
なんだか、話を聞くといいことずくめみたいです。

そういえば、「ハイジ」でもおいしそうにヤギのミルクを飲んでいますし、ペーターなんかヤギから直接飲んじゃったりしています。

ヤギ肉には独特の匂いがありますが、よーかいは基本的にヤギ刺しもヤギ汁も大好きです。
チーイリチーも大丈夫でした。(ヤギの血で内臓を炒めた物です。)
だから、沖縄に行ってたいていの人がつまづく「ヤギ」という巨大な壁は、すでに越したものだと慢心していました。
あとは、まあ、ヤギコンプリートでも狙ってみるかなど軽い気持ちで考えていました。
玉刺しだろうと、内臓だろうと、なんでも持ってこーい!ってな気分でした。

ヤギミルクを飲むまでは……。

いや、実際飲んでみたときも「ふつーにおいしいじゃん? 」なんて思いました。
牛乳よりも、濃厚な感じながら肌理が細かくふくよかな上品さがありました。

ところが…!
悲劇は5秒後に起きたのです!!

ヤギミルクを飲んで、5秒後に起こった情景をたとえるなら、上に書いた「5秒後の世界」を具現化したような悪夢でした。

 足元には12人の親のいない子どもたちがわらわらとはいずりまわりはじめました。
 あたり一面を3600トンの二酸化炭素が埋め尽くし、代わりに3550トンの酸素が失われていきます。
 周囲30000平方メートルの木々が一瞬のうちに枯れました。
 自分自身の体から、465mlの空気が排出され、心臓が5回脈を打ち、300mlの血液が流れ出しました。
 空は一気にかき曇り、2100万トンの悲しみの雨に覆われました。
 それでも地球はなにくわぬ顔をして太陽の周りを149㎞進みました。
 110人の密入国者が国境を越えていくのが見えます。

(※上記はすべてイメージです。)

これらが、瞬時のうちに、胃から頭の頂点に向けて駆け抜けていくのが見えた気がしました。
すごいです。いろんな意味で。

え?
文章が抽象的すぎて、何をいいたいのかよくわからないですって?

それならば、ヤギミルクを飲んで5秒後の友人のコメントが適切です。

ヤギの足を無理矢理口の中に突っ込まれたよう…
もう、これ以上の解説は不要ですね?(T_T;)
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