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2006年04月10日

ひゃくまんつぶの涙

ひゃくまんつぶの涙
(写真は2002年リミックス版収録の、THE BOOMのアルバム「OKINAWA~ワタシノシマ~」。)


ぼくらのお墓は今宵も祭り(ノ*´∀`)ノ♪

ちょうどいま沖縄では清明祭(シーミーサイ)の時期です。
「清明」は中国の二十四節気の1つで、4月5日頃から、二十四節気の「穀雨」(4月20日頃)までの期間です。

どこでお祭りがあるのですかって?

それは…


お墓なんです( ̄▽ ̄;A

要するに、ご先祖様のお正月です。
沖縄には、新暦のお正月、旧暦のお正月、そしてご先祖様のお正月と、3回のお正月があるのです!

清明祭の習慣は沖縄本島に多くて、離島や本島でも北部のやんばる地方では旧暦一月十六日に行われる十六日祭(じゅうろくにちさい)の方が盛んです。
十六日祭も内容は清明祭とほぼ同様です。

清明祭は、お墓に親戚一同、門中と呼ばれる血縁組織が集まって、お重に入ったごちそうを食べ、飲んで唄ってご先祖様を供養するのです♪
たいてい週末に行われるので、きっとこの週末や、来週末あたりは沖縄本島のお墓はどこもすごいことになっているでしょう。


清明(シーミー)は中国から伝来した習慣ですが、中国の清明はお墓参りはしても、その場でお供えを食べることはしないし、墓前も宴をするほど広くないそうです。
でも沖縄ではどんな小規模な墓でも、清明用の宴会スペースだけはちゃんと確保されています(^ー^;)

それにしてもなんで沖縄だけ、ご先祖供養が宴会みたいなお祭り騒ぎになってしまったのでしょう…??


ちなみに、清明祭は、祈りの方法などはだいぶ違っても、やはり中国文化の影響を受けた地域では行われているそうです。
南はインドネシアなどの東南アジアから、中国、沖縄。
清明祭が一般的でないヤマトの方が、アジアでは「異質」だと言えるかもしれませんね。


ところで、沖縄ポップスに清明祭ソング(?)があるのをご存知ですか?
ひゃくまんつぶの涙」という曲で、唄っているのはあの「島唄」の大ヒットでも有名なTHE BOOMです!
オリジナルは1990年なので、「島唄」よりも前の作品で、三線のめちゃくちゃ明るいリズムと、それに不釣り合いな感じのちょっと怖い感じの歌詞が印象的な曲です。

【ひゃくまんつぶの涙】

(一番歌詞)
おくら畑に埋めといた 君の切れっぱし
今夜もあなたに会いたくて 掘りおこしてみる

やかんにためたひゃくまんつぶの涙をわかして 君をもどそう
しいたけみたいにふくらんで ほらほら村一番キレイな顔

(二番歌詞)
幾年(いくとせ)君を想ううちに 僕も年老い
眠る君によりそうように 土へとかえる

空じゃおひさまがそれ見て泣き出し ひゃくまんつぶの雨がふる
草木はおどり かえるは歌いぼくらのお墓は今宵も祭り

(囃子)
アメヨフレフレ
ナミダフレフレ



ヤマトグチなので、対訳は必要ないでしょう(笑)。
歌詞の内容を見てみると、一番の歌詞は沖縄の昔ながらの土葬で、二番の歌詞は清明祭の様子かなぁ…?

ええ、この記事を書くまでよーかいはそう解釈していました。

でも、実はもっと深い意味がこの曲にはあったんです。

この曲の作詞・作曲をしたTHE BOOMのヴォーカルの宮沢さんのインタビュー記事を見つけました。

『1990年、沖縄に初めて来た時に、移動のバスの中で歌詞を書きました。
曲は出来ていて録音中だったんです。
モチーフになったのは沖縄戦です。
先に死んだ連れ合いの骨を畑に埋めて、時々掘り起こしてみては一緒に暮らすんだけど、最後は一緒に死んで、亀甲墓の前でお祭りが始まるよ、毛遊び(もーあしび)が始まるよ、みたいな歌です。』

(以上、本人談)

実は「島唄」も沖縄戦がモチーフになっています。
「ひゃくまんつぶの涙」はまさに「島唄」と対になるような曲だったんですね。

悲しい歴史を背景にした、悲しい歌詞だけれど、やっぱりどこかあっけらかんと明るいのは、沖縄では「いのち」がつながっているからなのかなぁ。
ちょうど清明祭が、いま生きているひとと、すでに亡くなったご先祖様の間に「生者と死者」という壁がなく、一緒に楽しむものだということみたいに。


♪草木はおどり かえるは歌いぼくらのお墓は今宵も祭り♪


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Posted by チバりよ at 02:05│Comments(8)よーかい
この記事へのコメント
スッゲェ歌詞だなぁ。
ウチナーグチに訳して三線で唄ったら凄い民謡になりそう。翻訳して8-8-8-6に仕上げてよ、よーかいさん。
Posted by かり管1号 at 2006年04月10日 19:25
清明には個人的にちょっと思い入れがあって・・・我が師匠とサシで飲みたいと思ってます。
昨年、清明にでかけた師匠・・・今年は清明で出迎える立場になってしまった・・・我が三線の父よ、心ゆくまでいっしょに飲み明かしましょう・・・まだおかーちゃんがこっちにいるからさ~しばらくグソーの仲間とゆっくりやっていてください。私はけっして三線から、沖縄から離れることはありません。

ひゃくまんつぶの涙・・・はじめて歌詞の意味を知りました。。。よーかいさん、ありがとうねぇ^^
Posted by しっぽ♪ at 2006年04月10日 21:34
島唄を作ったときのエピソード えみんちゅも
本で読んだことあります。
自分の立ってるこの場所に今も どなたかが
眠ってるんだ、ということを とても感じて・・・とか。
なんか 1番の歌詞
「畑に埋めといた 君の切れっぱし
今夜もあなたに会いたくて 掘りおこしてみる」って
すごく わかるんですよねー。
えみんちゅも 似たようなこと?!してますから?!(^▽^;)えへへ
今度 聴いてみようかな♪

「島好きには たまらない」という・・
【乳房山登頂記念証】 見たいですね~♪うふふっ(*゜v゜*)

えみんちゅは 千葉でも内房線沿いに住む
もとサッカーチームが あった市なのです。
みなさん 柏や松戸方面・・・成田とか?
ですよね。(*^^*)
Posted by えみんちゅ at 2006年04月10日 22:26
>かり管1号さん

個人的には、中川敬さんのソウル・フラワー・ユニオンを中心に、その関係の沖縄唄者(登川誠仁さん、平安隆さん、大工哲弘さん、川門正彦さんなど)あたりが大人数でアナーキー的にやってほしかったりします♪(^▽^)

きっと壮観だろうなぁ。。。(膨らむ妄想。。。)


>しっぽさん

うん…。


これから書くことが、もしかしたら、差し出がましいことだったらごめんなさい。

たまに考えるのだけど、生きている人とそうでない人の違いって、物理的接触を除けば、「記憶」だけの違いなんだと思います。

「記憶」を残したいから、人は芸術作品や、なにか生きている証を残そうとします。

その人の「記憶」が誰からもなくなったら、物理的に生きていても、死んでいるのと同じです。
でも、「記憶」があれば、そのひとは社会的には生きているんだと思います。

しっぽさんが覚えていること、大事に思っていること。
きっとその間はお師匠さんは「生きて」いるんだと思います。
Posted by よーかい at 2006年04月10日 22:40
うおっと、上記のコメントを書いているあいだにえみんちゅさんのコメントがあったことに気付きませんでした…ごめんなさい。。。m(_ _)m


「島唄」は、ひめゆり部隊のガマに行ったあと、地上にでてみたらウージ(サトウキビ)がなにごともなかったようにそよいでいたことから、「ウージの下であなたと出会い、ウージの下で八千代の別れ」という歌詞ができたそうですね。

ところで、えみんちゅさん、「ひゃくまんつぶの涙」と同じようなことをしているっていったい??!Σ( ̄□ ̄;)

…おいしそうなものがあったら、まず地面に埋めちゃうとか?(それは犬!)


ところで、元サッカーチームがあった市ですかぁ。
あのチームはわりと好きなチームですよ♪
Fマリノスの次に…(^_^;)ゴメン

自分の場合、職場は幕張で家は船橋市なのでわりと近い感じですね~。

千葉方面のオフ会にはぜひぜひいらしてくださいね~♪d(^.^d)
Posted by よーかい at 2006年04月11日 02:59
(^o^)/ハーイ♪お誘いアリガトです♪

美味しいモノ埋めないで すぐ食べる
がちまや~ですよぉ(笑)

愛猫と愛犬の遺骨を どうしても 見知らぬ土地の
動物霊園に収めてこれなくて ウチに 一緒に いるから(^◇^;) 
Posted by えみんちゅ at 2006年04月11日 14:46
>えみんちゅさん

愛猫や愛犬って、本当に家族ですよね(^-^)

自分も17年間兄弟のように育った愛犬がいたので、えみんちゅさんの「遺骨を どうしても 見知らぬ土地の 動物霊園に収めてこれなくて」という気持ち、わかるような気がします。
(でも、夜な夜な掘り起こしたりしていないですよね…?!)

うちの場合は、遺骨は海に散骨しました。
海なら、世界のどこにいってもつながっている気がしたし、「いつか海を見せるよ」と何度も言っていたのに、果たせなかった約束だったから。。。

車で散骨場所を探したのでしたが、まるで最期の別れを惜しむように、なかなか良い場所が見つからなくて、うろうろドライブしました。
そして、「ここにしてね」というみたいに、県立公園になっている、とても景色の良い海が見つかりました。

自分自身も、死んだら遺骨は沖縄の海に撒いてもらいたいなぁ。。。
(あ、なんだか暗い話でごめんなさい…m(_ _)m)
 
Posted by よーかい at 2006年04月12日 00:51
よーかいさんへ
海に散骨は映画「おきなわの少年」のラストシーンに重なります。
超重いです。
悪い話ではないのですが、この気持ちは映画を見てもらえるとわかります。
誤解しないでください、散骨を否定しているのではありません。
あまりにも映画とダブルのでちょっと重くなってしまいました。気にしないでください。
Posted by にしやん at 2006年04月12日 23:30
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